【心の持ち方で成績も変わる!勉強だけが成績を上げる方法ではない!】郡山俊英スクール・橋本先生にインタビュー!
「成績を上げるために勉強と同じぐらい大切なことがある。 」
そう熱く語る橋本先生に、悩める若者に勉強、 恋愛、 SNSについて伝えたいことや、保護者の参考にもなるお話を聞いてみました!

Q 勉強と同じぐらい大切なことって何ですか?
勉強を続ける中で、精神の安定を持続できるかだと思います。
Q 具体的にはどういう事でしょうか?
例えば、成績が上がっている生徒でも、いつか成績が下がる時があります。 また、勉強してすぐに成績が上がる生徒もいればそうでない生徒もいます。そんな時でも、いかにブレずに勉強を続けられるかがとても大切です。
心の持ち方で成績に影響するとはとても興味深いですね。
心が強いか弱いかは、生まれつき決まっているとは思いません。 ほんの少しの考え方の違いだけで、結果の違いを生んでいると思うんです。 キーワードは「自分軸」か、「他人軸」です。 精神的に安定している生徒は、自分自身に集中しています。 なぜなら、「自分がどうなりたいかは自分でしか決められない」と、無意識に気付いているのだと思います。 それに対して、そうじゃない生徒は自分ではどうしようもない事で悩み、 苦しむ傾向があります。
Q 自分ではどうしようもない事とは何ですか?
例えば人間関係の話だと分かりやすいと思います。 他人軸の生徒は、人間関係でいつも嫌われたらどうしようとか、あの人は自分のことをどう思っているんだろう、という他者からの評価で自分の価値を見出そうという傾向が強いです。 古代ローマの哲学者でセネカという人が、 「人は現実の世界よりも、想像の中で苦しむことが多い。 」という言葉を残しています。 つまり自分の中で作った幻想で自分を苦しめていることが多いということです。
確かに他人の心をコントロールすることはできませんね。
その通りです。 これは勉強にも置き換えられます。 テストで結果が悪かった時、 「頑張っても無駄だ」 や、 「この点数ではきっと親に失望される」 など、自分で不幸な自分を作り上げて苦しめてしまうんです。 実際は、 頑張った生徒をその瞬間の結果で評価することを、私達は絶対にしません。 勉強は、 すぐに結果が出るものじゃないということを、 経験の中で十分に分かっていますから。 むしろ、 それによって、 先生のアドバイスに耳を傾けてくれなくなると、 もっと成績を上げることが難しくなってしまいます。

Q 最近そのような子は増えているのでしょうか?
はい、 間違いなく増えてます。
Q その要因は何だと思いますか?
様々な要因が考えられますが、 最も大きなものにSNSの普及があると思います。他人からの承認欲求を満たすために華やかな画像や動画をUPする。 それを否定するつもりはありません。 しかし、そればかりに自分の存在意義を見出してしまうと危険だと思います。 本来、 人は、 この世界に存在するだけで素晴らしいことだと思います。 つまり、他人の評価はおまけみたいなものだと思うんです。周りの目ばかりを気にしてしまうと、一番大切なものを見失ってしまいます。自分がどうしたいか、どうなりたいかは自分でしか決められません。そして、他人は決して自分を幸せにしてくれませんし、他人に生まれ変わることもできません。
Q 周りの目ばかりを気にすると、自分を見失ってしまうのでしょうか?
確かに、社会の中では自分一人では生きていけないのも事実です。様々な人間関係の中で、自分という価値を理解、評価してもらうことも必要ですから。でも、そればかりに囚われてしまうと、本来の自分の価値を他人に全て委ねてしまう、つまり、他人への執着という重りを自分で背負い込んでしまう危険も出てくるということです。
Q どうすればそのような状況を避けられると思いますか?
自分の生徒によく話すのが、『今の悩みを2つに分類しなさい』ということです。ノートに縦線を入れて2分割し、左側には「自分」と右側には「他人」と上に書き込む。そして、自分の悩みが自分で解決できる問題であれば、左側にその内容を書き込む。自分だけでは解決できないことは右側に書き込みなさいと教えています。そうすると、ほとんどが自分自身だけでは解決できないことで悩んでいることに気付くんです。

Q それはとても面白いですね。生徒さん達の反応はどうですか?
恋愛の話で例えるととても反応がいいですよ。相手を好きになることは自分でコントロールできること。でも、相手に好きになってもらうのは、自分ではコントロールできないということです。つまり、コントロールできないことに頑張るよりも、相手に好きになってもらえるような人間になる努力に100%集中することが今の自分に唯一できることだと思います。例え相手が振り向いてくれなくても、他人の評価に影響されるような弱い自分とは決別し、自分一人でもしっかり生きていける魅力的な人間に成長できると思わないかい?といった内容です。
Q とても分かりやすいですね!他にも心がけた方がいいことはありますか?
そうですね…やっぱり最近感じることは、自分を大切にできていない子が多いと感じるんですよね。自分を許すことがうまくない子が多いです。これも時代なんでしょうが、真面目過ぎる生徒が多いような気がします。
例えば、友人や家族と喧嘩した時や、恋人と別れた時に、自分を責めすぎる生徒が多いんですよ。私はそんな時に、「あの時こうすれば」や「あの時こう言えば」の後悔はあるだろうけど、その時の自分の精一杯だったと認めてあげて自分を許してあげることがとても大切だよ。自分に甘すぎるのも問題だけど、自分を大切にできない人が他人から大切にされることはないんだから。だから、自分を責めるのはやめて、しっかり自分を許してあげるんだよと伝えます。
自分を許してあげるという視点は興味深いですね。確かに完璧な人はいませんからね。
そうです。これは最近の自分のテーマでもあります。私自身、今までの人生のほとんどを他人のために生きてきました。その結果、裏切られることの方がほとんどで、自分の人生って何なんだろうと自分を責めている時期もありました。ですが、その時の精一杯が、たまたまそういう結果につながっただけで、困っている人を助けようという自分の生き方自体を否定するのは違うなと、ようやく最近思えるようになってきたんです。そして、同時に今後はもっと自分を大切にして、嫌なことは嫌、無理なことは無理と言えるようにしようと考えるようにしました。実際、私とずっと一緒にいる友人は、常に自分の正直な気持ちを伝えてきたから、今も関係が続いてきていると気づいたんです。
Q 先生自身も自分を許すということを心掛けているんですね。保護者の方が気をつけることはありますか?
そうですね。やっぱり愛情には「してあげること」と、「しないこと」の両端で考えていく必要があると思います。
Q 「してあげること」は何となく想像できますが、「しないこと」とはどういうことでしょうか?
自分の子どもが生まれて、ミルクをあげ、おむつを交換することから始まり、食事や洗濯、掃除、数えきれないぐらいのことを、保護者の方がこれまでずっとしてあげてきたと思うんです。これは、間違いなく我が子を愛するからこそできたことだと思います。ただし、子どもが成長するにつれ、「しないこと」で、愛情を伝えていく段階が、必ず訪れると考えています。子どもが嫌がることを言わない、嫌がることをしない、親のイライラを子どもにぶつけないなどが、それにあたります。
なるほど。だから、子どもに勉強しなさいと言わない方がいいわけですね。
そうです。親としては愛深き故からの言葉だと思いますが、子どもからすれば、それを愛情ととらえることが難しい時期が必ず来ます。そんな時は、あえて言わないことも愛の伝え方なんだと思います。だから、生徒には本当にギリギリまであえて何も言わないということは常に心掛けています。これは、友人関係や恋人関係でもいえることです。例えば、恋人関係で車道側を歩いてあげるや、重い荷物を持ってあげるといった行為は知識があれば誰もができることです。ただし、相手が嫌がることは言わない、嫌がることはしないという行為は、本当の愛情がなければできないことです。
とても深い話ですね…確かに「しないこと」はなかなか難しいことですよね。
そうなんですよ。たぶん、ほとんどの方はそれをできずに後々後悔した経験をしてきたと思うんです。そういった時こそ、先ほど話したように「自分を許してあげる」という考えを持つといいですよね。その時の精一杯がそういう結果を生んだだけで、そこから学びを得ることで次からはしないようにすればいいわけですから。
Q そこでもつながってくるわけですね。最後に悩める若者たちへのメッセージはありますか?
古代ローマ帝国の皇帝で、マルクス・アウレリウスという人がこういう言葉を残しています。「他人からの評価や目線に心が乱されるのは、自分が作り出した思い込みや判断に過ぎない」。この言葉をまとめとして伝えたいです。つまり、山になるイメージを持つといいと思います。
Q 山ですか?
はい、山はその場所から半永久的に動きません。だからこそ尊いと考えています。雲の機嫌を取るために動いたり、風が強いから動いたりはしません。その場所にじっとして動かないからこそ、自然に雲や風が寄ってきます。まさに、これが自分というものの価値を最大限に高める上で、最も大切な考え方だと私は考えています。自分という存在を高め、その価値を認めてくれる人にだけ、あなたのやさしさや行為を分け与えてあげればいいんです。全ての人にあなたという人間を理解してもらう必要はありません。一生懸命にもがき、苦しんでいるあなたの努力を見てくれている人は必ずいます。そういう意味では、あなたはきっと一人じゃない。それに気付くための日々の学習ととらえれば、勉強の意義がとても大きなものになると思うんです。さあ、怖がらずに自分という素晴らしい人間の価値を高めていきましょう!

